2011年5月18日水曜日

閖上(ゆりあげ)に行ってきました(2)

途中、検問がありTAXIは入れていただけますが、自家用車は
制限されているようでした。

 そして、その先、行き交うのは工事・災害支援用の車両ばかり
になり、驚くほど何もない平地が広がります。

 鉄筋の3階建住宅以外、木造の家屋は流されてしまったか、
既に撤去されているようでほとんど残っていませんでした。


ようやく海が見えるところまで来て、TAXIを降り、日和山
という小さな山に登ってみました。


山の上にはかつて神社があったようですが、建物はなく、
被害にあわれた方を弔う花やメッセージがたくさん残されて
いました。



そして、足元の平地には、よく見ると区画の境となっていた
ブロック塀の跡があり、たくさんの家があった住宅地だった
ことに気付きました。


どれだけ多くの方が被害に遭われているのでしょうか。


それまで生活していた「家」という基盤が流されてしまい、
今なお避難生活を続ける方、
行方不明の家族を待ち続ける方・・・。

「一日も早い復興を」というスローガンが、いかに難しい
ことなのかを思い知り、それでも、微力ではあるけれど、
復興には協力したいという想いを新たにしました。

仙台のコンサルタントと連携し、被災地の経営者を
一人でも多く支援する取り組み「笑顔プロジェクト」を始めます。

詳細、進捗は順次アップさせていただきます。
もしくは、contact@m-workshop.co.jpまでお問い合わせください。

閖上(ゆりあげ)に行ってきました(1)

東日本大震災からもう2カ月がたちました。
あっという間の2カ月で、何かをしたい、と思っていても、
何から手をつけてよいのかきっかけもないことを言い訳に
なんの支援もできずに過ごしてしまった日々でした。

そんな時、仙台で活動するコンサルタントをバックアップ
出来るのではないか、という「きっかけ」をいただいて 
先週土曜日(514日)に、仙台に打ち合わせに行き、
その際に、「被災地はぜひこの目で見るべきだ!」という
アドバイスもあり、名取市閖上(ゆりあげ)を見てきました。

まずは仙台までは東北新幹線で、そして仙台駅からは
電車で15分ほどの名取駅につきます。
















実際にはさまざまに影響を受けていることと思いますが、
この間、震災を感じさせるような景色にはほとんど
出会うことはありません。

名取駅について、TAXIの運転手さんに被害の様子を
見たいとお願いして閖上(ゆりあげ)港に向かっていただき
ました。

駅からほぼ直線で港に向かって走っていくと、「この辺の
田んぼまで、津波が来たんだよね・・・」と運転手さん。
気付いて道の両側をみると、たしかに田んぼらしい平な
土地にガレキが見られます。

まだ、海は見えないというのに(おそらく海岸線3~4キロ手前)
前に進むにつれて、大きなガレキは「自動車」になり、
「船」になり、津波の被害というものがはっきりわかるように
なってきます。

ポツポツと残る住宅にもブルーシートがかけられ、あるいは
手つかずで、1階が素通しになっていたりという状況でした。

この先、どんな光景が待っているのか、緊張となんとも言えない
「恐れ」を感じて体が震え、涙が止まらなくなりました。